外資系航空会社で働くということ【デメリット編】

パイロット関連

皆様、明けましておめでとうございます。

2022年もマイペースに記事を更新していきますので、どうぞよろしくお願い致します。

今回の記事では、前回の記事に引き続き、外資系航空会社で実際に働いてみて感じたこと【デメリット編】をお伝えしたいと思います。

前回の記事では、外資系航空会社で働くことの様々な魅力について書きましたが、勿論よくないと感じることもたくさんあります。実際に働いたことのある人でしかわからない実情を、正直にお話しします。

前回の記事はこちら↓

3大デメリット

デメリットと一言で言っても、個人の感覚によってそれをデメリットに感じるかどうかというのは差があると思います。今回はあくまでも、”私が感じているデメリット”についてご紹介します。個人差はあるということを前提で読んでいただければと思います。

私が感じている3大デメリットは以下の3つです。

  • 仕事に対してのスタンス
  • 住環境
  • 家族との時間

それでは、詳しく説明していきます。

仕事に対してのスタンス

私が日本の会社で働いていたときに、以前に外資系の航空会社で働いていたパイロットの方が何人もいました。その内の一人が日本に戻ってきた理由がものすごく印象に残っており、それが「向こうの人の仕事に対する姿勢が適当で嫌になった」という理由です。

当時それを聞いた時は、「日本人は真面目すぎるからだろうな」程度にしか思っていませんでしたが、こっちへ来てみてその意味がわかった気がします。

「仕事が適当」というのは、決して安全に関することではありません。私が台湾の会社に来てから、安全に関することでそう感じたことは一度もありません。むしろ、安全に関しては職種を問わず徹底しており、良い会社だなと感じております。

しかし、それ以外の面。例えば勤務を管理するスケジューラーとのやりとりなどを日本と比較してみると大きく違います。私はパイロットになる前に、地上研修の一環でスケジューラーとして働いていた経験があり、その仕事の大変さは誰よりも理解しているつもりです。なので、パイロットになった後でも、スケジュールの調整をスケジューラーにお願いする時などは、できる限り低姿勢で、無理のないようにお願いすることを心がけています。

そのおかげで、日本にいた時は常にスケジューラーと良好な関係を築き、持ちつ持たれつの関係を保ってきました。

それが外資系の会社に来てからは、まずお願いをしたところで返事が返ってきません・・・。

これは何もスケジューラーだけではなく、他の部署とのやりとりでもなかなか返事が来ないということが多々あります。また、これは私の会社だけの話ではなく、例えば街の不動産でも同じ。後から連絡すると言われ、その後全く連絡が来なかったり、家電量販店で買った品物の配送が連絡もなしに予定よりも大幅に遅れたりなど。

日本人であれば、お願いされたことに関してはできる限り早急に相手のためになんとかしてあげる。というのが仕事に対しての基本スタンスだと思います。それがこっちへ来てからは、「相手のこと」よりも「自分のこと」を優先するスタンスを多々目にします。あえて自分の時間を使ってまでも相手のために何かしてあげようという心遣いが、日本と比較して圧倒的に少ないように感じます。

それをストレスに感じてしまう人であれば、外資系航空会社に移る際のデメリットとして覚悟しておいた方がいいかもしれません。

住環境

日本ベースの会社であればこれはデメリットにならないかと思いますが、そうでない場合、日本を離れるという環境は人によっては大きなデメリットになります。

私の住んでいる台湾の場合は、今更説明するまでもなく、この記事を読んで頂くだけで台湾で生活するデメリットを理解して頂けると思います。

数ある住環境の違いの中でも、日本と海外を比べて1番大きいと感じる違いが、「水の質」です。これは台湾でも、米国でも、ヨーロッパでも中東でも全ての国で言えます。水は普段の飲み水だけではなく、シャワーを浴びる時などにも毎日必ず使用するものですが、海外の水は日本の水ほど綺麗ではありません。飲めないだけではなく、蛇口をひねると茶色い水が出てきた経験なんて一度ではありません。私は仕事の関係上、これまで多くの国のホテルに泊まってきましたが、水質の悪さは毎回のように不満に思うところです。

どこでも綺麗な水が手に入り、清潔な環境で暮らせる日本という国は、それほどに世界から見ても素晴らしく、逆にその環境を手放すというだけでもデメリットになると思います。

海外志向の方は、一度は憧れで外国へ行ってみたいと思うかもしれませんが、必ず後から日本の住環境の素晴らしさに気づくと思います。

清潔さ、おいしい水、思いやりのある人々、世界を探してもこんなに素晴らしい国は珍しいと思います。外国で住むというのはこの環境を捨てるということになるので、それ相応の覚悟が必要になるということです。

そしてもう一つ、やはり外国に住む上では言葉の壁は大きな問題になってきます。

前回の記事であるメリット編では、英語能力が格段に向上すると書きましたが、それはあくまでも職場での環境であり、普段の生活では、もちろん現地の言葉が必須になります。自分だけならまだしも、配偶者やお子さんがいる家庭では、そういったことも考慮しなければなりません。

実際に外国で生活するということは、その国の制度や法律など、知っておかなければならないことがたくさんあり、奥さんやお子さんの負担はかなり大きくなります。

日本に近く、比較的日本語が話せる人が多い台湾ですら、役所などでは英語すら通じない場合が多く、中国語が話せなければ色々と苦労することが多いです。

こうしたデメリットは押さえておくべきポイントです。

家族との時間

これは3つの中でも、個人的には1番大きなデメリットだと思います。

例え一家皆んなで外国に移り住んだとしても、両親や親戚と会う回数は極端に減ってしまいます。

そして、万が一何か不幸な事があった時なども、すぐに帰国することはできません。

実際、私はこのコロナ禍で二年間日本に帰ることができていませんが、その間に大切な人を二人亡くしています。外国に住むということは、日本にいる大切な家族、友人、親戚、そういった人達から物理的な距離を取るということです。

私自身、コロナ禍の前は、頻繁に日本へ帰国することもできるし、距離も沖縄とさほど変わらないので大した違いはないだろうといった考えでした。

しかし、やはり国が違えばいつ出入国が難しくなるかもわからないといったリスクも存在します。

自分の人生を考えたとき、外国での暮らし、魅力ある外資系企業での仕事、こういった要素と「日本を離れる」といったことを天秤にかけ、そして家庭がある場合は自分だけでなく家族の意見も参考にして、決断をする必要があります。

まとめ

今回は外資系航空会社で働くということ【デメリット編】をご紹介しましたが、あくまで私が感じたデメリットですので、参考程度に見てもらえればと思います。

何回もこのブログで言っているとおり、「どちらがいい」というのは存在しません。

国際線、国内線、日系、外資系、レバナス or オルカン(笑)…多種多様な選択肢の中から、「自分」という人間が最終的に良いか悪いかを判断するものであって、他人の意見によって決められるものではありません。

しかし、何事も最低限の「情報」がなければスタートにすら立てないと思いますので、「経験者としての情報」をこのブログで発信している次第です。

この記事によって、外資系航空会社で働くということは、どんなデメリットが存在するのかということを少しでも理解していただければ幸いです。

今後も引き続き、パイロットの実情などを発信していきたいと思います。

改めまして2022年も、ソラマルブログをよろしくお願い致します。

では!

にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました