どうもお久しぶりです。
最近日本の友人から台湾の新規航空会社、STARLUXについて聞かれることが多くなってきました。
まだ新しい会社なのでなかなか情報が出回っていない為、日本人のパイロットには未知の部分が多いかもしれません。
そこで今回は謎に包まれたSTARLUXという会社のパイロットの待遇面について少しだけ*情報を公開したいと思います。
*これは正式な情報ではなく、私が台湾人の友人を通じて得た情報ですのでご了承ください。
STARLUX Airlinesについて
STARLUX Airlines (星宇航空)は2018年に台湾で設立された新しい航空会社です。設立の経緯としては、台湾のエバーグループ初代創始者の息子である張國煒(通称K.W)が、創始者の亡き後にエバーグループの経営権をめぐって親族と争いになり、エバー航空を追い出される形となって新たに立ち上げた航空会社です。このK.Wが会社を追い出される一連の流れは、なかなか信じられないようなドラマチックな話ですので興味がある方はWikipediaで「張國煒」と検索してみてください。
そんな新しい航空会社STARLUXですが、特徴はなんといってもラグジュアリー感で満ち溢れていることです。制服は宇宙をモチーフにし、今までにない近未来間で溢れています。K.Wの豊富な資金力を活かし、ゴージャスで細部にまでこだわった機内の装備や、高級ブランドやスポーツカーとの提携など、台湾版エミレーツを目指しているとだけあって高級志向を前面に打ち出しています。
また、独自の訓練施設やハンガーの建設に加え、A321, A330, A350と次々に新機材を受領し、既に16機も保有するなど信じられないほどのスピード感で会社を拡大しています。
今のところ日本人にはあまり認知されていませんが、既に成田、大阪、福岡、札幌、沖縄に就航し、今後も仙台、松山、中部など日本各地への就航を計画しているため、今後は日本で見かけることも多くなるかと思います。
それでは、そんな勢いに乗っている航空会社STARLUXのパイロットの待遇はどの程度のものなのか。私が入手情報を少しだけ公開したいと思います。
*冒頭でも既に説明しましたが、これは公式な情報ではありませんのでご理解ください。
パイロット向けの方の記事のため、給料の用語については専門的な言葉が入りますが、こちらの記事でパイロットの給与体系について詳しく説明しておりますので、興味がある方はこちらを先にご覧ください。
STARLUX パイロットの待遇
13ヶ月給料保証
台湾パイロットの年収は、日本のように12ヶ月が基本ではなく、13ヶ月を基本としていることが多いです。これはどういうことかというと、入社月には2ヶ月分の給料がもらえるようになっています。これは保証されているものなので、会社の業績に左右されずに必ず貰えるものです。
ボーナス
これは日本と同じで変動性です。会社の業績に応じて支払われます。
ランク別給料 (月給)
1TWD≒ 4.3円 (2023年2月3日時点)
CAP3年目 400,000TWD (約173万円)
CAP5年目 420,000TWD (約182万円)
CAP7年目 440,000TWD (約190万円)
SFO1年目 260,000TWD (約112万円)
FO3年目 240,000TWD (約104万円)
最低保証時間, over time pay
最低保証時間 :75時間
Over time pay
CAP : 5200TWD/hr
FO: 3300TWD/hr
例
85時間だとした場合、over time 分はCAP: 約22万円。FO:約14万円
Perdiem
2200TWD/day
社員優待チケット
予約可能な家族チケット4枚(1親等)
CAP : ファーストクラス
SFO : ビジネスクラス
FO : エコノミークラス
スタンバイチケット (使用者は任意に指定) 8〜12枚
まとめ
今回は軽くSTARLUXの待遇について紹介しましたが、非常に魅力的な会社であることが伝わったのではないかと思います。もちろん給与面も魅力ではありますが、今後はワイドボディでの太平洋横断フライトも視野に入れていることから、路線的な魅力も増えてくることかと思います。台湾在住パイロットとしては非常に注目しており、今後も引き続き調査して行くつもりです。
昨今のLCCの台頭によってパイロットが酷使されてきたことを考えると、給与面でも労働面でも余裕のある会社が魅力的に映るのはもはや至極当然です。
そんな魅力のある会社が、お隣の親日国にできたのであれば日本人パイロットとしては会社の歴史が浅い内に移れる絶好のチャンスだと思います。
私もSTARLUX行こうかな。。。
今後も魅力のある航空会社があればこのブログで紹介していきたいと思います。
では!
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