何か悩みがある方へ。人生なんとかなりますよ。

今回は私の個人的な話なので、興味のない方はさっとスルーして頂ければと思います。

たかだか30代の話なんて参考にならん!と思われる私より年配の方も勿論おられるでしょう。

しかし、同世代と比較した場合、私の人生はかなり濃い経験をしてきた自信はあります。

それは、大きな失敗を他の人よりも沢山してきたからです。

ざっと思い付くだけでも羅列すると…

  • パイロットの訓練生時代に、最後の試験直前で右拳を複雑骨折。危うくパイロットの夢を絶たれる。
  • 25ビットコインを保有していたのに、マイナス100万円の結果で終わる。
  • 3万円から一時は130万円に増やした韓国のカジノで、結果マイナス90万円に終わる。
  • 無計画の思いつきでヨーロッパに一人旅へ行くが、出国ゲートのベンチに財布を忘れ、そのまま無一文でヨーロッパへ到着。
  • 何も知識のない新築ワンルームマンションを、知り合いに勧められるがままに2部屋契約。結果、現在も多大な評価損。

他にも学生時代の失敗や、もっと額の大きい投資の失敗などは色々とありますが…

今回はその中でも

無計画の思いつきでヨーロッパに一人旅に行くが、成田空港の出国ゲートのベンチに財布を忘れ、そのまま無一文でヨーロッパへ到着。

このエピソードについてご紹介したいと思います。

興味のある方は是非、読んでいただければ嬉しいです。

悪夢のスタート・無一文

時期としては2014年の2月、無事に留学先でライセンスを取得し、航空留学から帰国をしこれから就職活動を行うというタイミングでした。

しばらくゆっくりと休める時間があったので、まだ行ったことのないヨーロッパへ行きたいと思い、どうせならいくつかの国を一度にまわるヨーロッパ一人旅をしたいと思い、日本→ドイツ→イタリア→フランス→日本という旅を計画しました。

私は、旅は無計画で行くのが好きなので、最初に成田空港からドイツまで行き、最後はフランスのパリから戻ってくるおよそ一週間の旅。といった大雑把な計画しか立てませんでした。

予算は行きと帰りのチケットを除いた額で10万円。ヨーロッパなどは、ユースホテルといった学生向けに格安で泊まれるホテルがあることは知っていたので、滞在中は全てそこを利用するつもりでした。

ユースホテルは、二段ベッドがいくつかあり、大部屋で8〜12人くらいが泊まれる部屋が多いです。トイレ・バスは共同で一泊およそ3千円以内だったと思います。

とりあえず成田からドイツのミュンヘンまでのチケットだけを買い、意気揚々と機内でドイツの「地球の歩き方」を読みながら、行きたい場所をざっくりと眺め時間を潰すことおよそ10数時間、無事にドイツのミュンヘン空港へ到着しました。

空港についてから、早速飲み物でも買おうと財布を探したところ・・・・どこにもない。

(結果は既に冒頭で言ってあるとおり、成田空港のベンチに財布を置き忘れたまま搭乗したわけですが…)

そんなことは勿論この時点では知らず、「確か機内で一度見たはず・・」「そういば隣に座っていた日本人のおばさん、少し動きが怪しかったような・・・」「絶対あのおばさんだ・・・

と、最低な推察をしてしまいました。(笑)

人って面白いもので、こういった危機的状況になった時は、まずは自分を疑わずに他人を疑ってしまうんです。防衛本能なのでしょうか。(ただ性根が腐っているだけかもしれませんが…。)

絶対に逃すまいと、なんとかして隣に座っていたおばさんを受託荷物受け取りエリアで見つけ、声をかけました。「すみません、隣に座っていたものなんですが、財布見ませんでしたか?

あまりにストレートな質問に、おばさんはかなり動揺した様子で、律儀にも自分のカバンの中を隅から隅まで探してくれました。

今思えばかなり失礼な態度だったとは思いますが、当時の私はそんなことを考えている余裕すらありませんでした。

結局見つかるはずもなく、あろうことか心配してくれたオバ様は、なんと手持ちの現金を私にくれたのです!その額、300ユーロと、日本円で1万円、さらにおにぎりを2つまで。。。

人を疑ってしまった自分の愚かさを痛感した瞬間でした。

オバ様は乗り継ぎでこれからスイスへ行くらしく、名刺だけを私に渡して去って行きました。

お恥ずかしいことに、いまだにスイスへ行くことができておらず、この時のお金を返すことができていません。コロナが終わり次第、必ず直接手渡しでこの時の恩を返そうと思っています。

これ以来、私は人を疑うことの愚かさを痛感し、基本はまずは信じることから入るスタンスになっています。

評価損を抱える新築ワンルームマンションを言われるがままに2部屋契約してしまったことは、この経験からと、ここで言い訳をしておきます。(笑)

なぜか予算が2倍に

とりあえず今夜の宿代とご飯代は、神様・仏様・オバ様のおかげで確保できたはいいものの、これからカードも何もない状況でどうやって日本へ帰ろうかといった問題が浮上してきました。なんとか帰りの便が出るフランスまでドイツから移動しなければなりません。

そこで、行きに使った航空会社の職員がカウンターにいたので、全て事情を話し、お金を貸してくれないかと相談をしました。

今思えばかなり無謀なお願いですが、当時の私には他に手段がなかったのです。そして、先ほど出会った女神様のようなオバ様のおかげで、「人」の優しさに希望を感じていました。

最初はあっさりと断られたものの、私が粘り強くお願いをした結果、上司の方に話を持っていってくれることになりました。そしてしばらくしてから、なんと特別に会社の金庫から1500ユーロも貸し出してくれることになりました。当初の私の予算は、1000ユーロだったので、オバ様から借りたお金と合わせると当初の約2倍の予算を得る結果となってしまいました….。

後ほど日本へ帰国した際に全てお返しする誓約書を書き、予想外の大金を得てしまった私は、あろうことかここからヨーロッパを満喫する旅へ出発します。

1ヵ国目:ドイツ🇩🇪

本来であれば財布を失ったショックで落ち込み、また親切な人を疑いの目で見てしまったことに頭を丸めるくらい反省しなければならないところですが・・・

笑顔でお城を見に行きました

私は申し訳ないくらい、スーパーポジティブなんです…。落ち込んでも財布は戻ってこないし、節約しお金を使わずに暗い顔でそのまま日本へ帰ってもわざわざお金を貸してくれた方へ逆に申し訳ない。

だったら、思いっきり楽しもうと!予算2倍もあるし!じゃあお城だ!ということで、電車に揺られながら、Fussenという駅から歩いて行けるノイシュヴァンシュタイン城を見に行きました。

ドイツの印象としては、綺麗な景色と、ご飯が美味しい。

お城を見ながら食べるフランクフルトは最高でした!

2ヵ国目:イタリア🇮🇹

ドイツを満喫した後は、イタリアのミラノへ。格安航空会社のEasy JETという飛行機を使いおよそ1時間ほどの旅でした。

まず到着したミラノの印象としては、光と闇。美しい建造物や高級ブランドの店が並ぶ一方で、移民が多く、観光客の手にミサンガを結んでお金を要求するなどの光景があちこちで見られました。

私の所にも「ヘイ〜ナガトモ〜コンニチワー」とカタコトの日本語を駆使した人達が沢山駆け寄ってきました。(笑)

また、夜には雰囲気がガラッと変わり、少し治安が悪そうな印象でした。

新たな出会い。スペイン人のマリアとナカムラさん。

このイタリアで新たな出会いをすることになります。

まずは、初日のミラノでのこと。

いきなり街中で女性に声をかけられ、一緒に観光しない?と、まさかの逆ナン。

普通であれば警戒するところですが、今回の旅で「決して人を疑わない」ことを心に誓ったソラマルはとりあえずカフェに行くことに。

話を聞くと、スペインから一人で観光に来て、名前は「マリア」というらしい。

夫と別れた為、一人で観光に来たんだとか。

となると、とりあえずマリア様見に行くか。ってことでしばらく観光スポットをまわった後にバイバイしました。こういった出会いも旅ならではです。

この日は、ミラノのユースホテルで一泊。

翌日はなんとジェノヴァでACミランの試合があることが判明。

これは本田圭佑の試合を現地で観れるかもしれないということで、本場のジェノヴェーゼも食べたいので急遽イタリアのジェノバに行くことに。

ジェノヴァへ到着後、試合会場がありそうなところへ行くがなかなかわからず、歩いてスタジアムを探し、ようやく到着するもチケット売り場がわからない。

困っていると、隣に同じく困っている日本人っぽい方を発見。

二人で協力して、無事に二人ともチケットを購入でき、そのまま一緒に観戦する流れに。

お目当ての本田圭佑も無事に出場し、活躍していました。そしてその後は一緒にご飯を食べに行くことに。

お話を聞くと、「ナカムラ」さんという方で、普段は世界中で美容室を経営している経営者だそう。定期的に休みを取って旅をしており、今回も一人旅らしく、私と同じでチケットが買えずに困っていたと。

タクシー代から料理代まで全てご馳走になってしまいました。

ちなみに本場のジェノヴェーゼは、そこまで美味しくなかったです。(笑)

旅をしていると、こんな感じで、色々な方と出会うことができます。初めて会った人の話を聞くと、新しい発見があり、自分の人生の経験値もグッと上がる気がします。

3ヵ国目:フランス🇫🇷

最後はフランス。イタリアからフランスまでは、列車で行きました。

フランスは美食の街なだけあって料理はめちゃくちゃ美味しかったですが、なんせ値段が高かったです。

それとやはりルーブル美術館は外せません。1日じゃ回りきれないほど大きかったです。

そんなこんなでなんだかんだ思いっきり一週間の一人旅を楽しんできました。

いきなりハプニングがあったにせよ、それがなければスイス在住のオバ様と出会うことも、スペイン人のマリアに出会うことも、日本人のナカムラさんに出会うこともなかったことでしょう。

このように考えるのは都合がいいかもしれませんが、私は何かトラブルにあった際は常にチャンスと考えています。トラブルが発生した時に学べることは、何もない状態から学ぶよりも、遥かに効率的で、はるかに経験値が高くなるからです。

勿論、その前提には最後にはどんなことでも必ずなんとかなる。といった考えがあります。

明けない夜はない。と同じ考えです。

もし、周りで落ち込んでいる方や、ネガティブになりやすい人、いつも悪い結果を考えてしまう方がいたら、この話をしてあげてください。

「一文無しでヨーロッパに行って、豪遊して帰ってきたポジティブなバカがいる」と。

人生はほんと素敵です。そして「人」もほんとに素敵です。

こうして運命的にこのブログに訪問してくださった方、本当にありがとうございます。

私の失敗のエピソードが、何か悩みを持っている方への勇気づけになることができればこれ以上に嬉しいことはありません。

人に優しく、人に親切に、そしてみんなが笑顔になれるような、そんな生き方をしていきたいと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

投資でもパイロットでも台湾でもないですが、気まぐれブログなのでお許しください!

小さなことでも何か悩みや相談がある方、お気軽にご相談ください!

PS: 肝心の財布ですが、後日警察から電話があり無事でした!どなたかが空港警察に届けてくださったようです。中身もそのままで無事でした。ほんと日本って最高な国だと思います!

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