台湾生活3年目を迎えたソラマル。
今回は、日本人が台湾で生活する上で覚えておきたい心構えを紹介したいと思います。
普段はかなり台湾贔屓なソラマルですが、今回は台湾に対して少し辛辣でマイナスなことを述べています。
あくまで日本人の私からみた素直で正直な感想を述べた結果ではありますが、台湾LOVEが過ぎる方にとっては少し見苦しい内容となっておりますので、この先には進まないことをお勧めいたします。
日本との比較で見える、台湾のマイナス面
温暖な気候で親日な国。南国特有の雰囲気で果物がおいしく、日本人と考え方が似ていて中国とは全くの別の国。
多くの日本人が、台湾と聞くとこのようなイメージを持つと思います。実際私も台湾で生活する前はこのようなイメージを持っていました。
しかし、台湾生活3年目を迎えると、良い面だけではなく、悪い面がチラホラ・・・。
誰からの介入もなしに、贔屓目なしの有用な情報を伝えるのがこのブログの目的。
ということで、今回は私が生活をしていて台湾の気になる部分をご紹介します。
(・・・単に台湾カテゴリーのネタが全くなかったというのは秘密。)
酷すぎる交通マナー
事故件数
いきなり酷評していますが、台湾に来られる日本の方に最も気をつけて欲しい事なので最初にこのテーマを持ってきました。
台湾の交通マナーはとにかくひどいの一言です。
普段は温厚な台湾人ですが、車の運転席に乗り込むとなぜか性格が豹変します。日本の田舎のヤンキーもびっくりの挨拶がわりのクラクション、危険な割り込み、なぜか犬がバイクに乗っている等々・・。
いかに台湾の交通事情がひどいかというものをお伝えするために、日本と台湾の警察が公表しているデータを元にして、2021年1月〜6月までの半年間の交通事故情報をまとめてみました。
日本の交通事故件数が約14万5千件、台湾が約17万5千件。
比較してみて、大して日本と変わらないかと思うかもしれませんが、
- 日本の人口 : 1億2500万人
- 台湾の人口 : 2357万人
台湾の人口はおよそ日本の6分の1です。
それにも関わらず、日本と比べてもこの交通事故件数。いかに台湾は交通事故が多いということがよくわかるかと思います。
ルールが存在しない
特に注意が必要なのが、一時停止線と信号です。
日本と同じように、台湾の道路にも一時停止線が道路の至る所に存在します。しかし、私が台湾で生活して今までの一度としてこの停止線で止まっている車を見たことがありません。一度もです。
そもそも、台湾では優先度として、車>人という感覚があるようです。横断歩道があるところでは、もちろん車道側に一時停止線が引いてありますが、そんなもの台湾人にとっては道路の落書きと同じ感覚のようなので、歩行者が車の流れを見て速やかに渡らなければなりません。
これは信号がある横断歩道でも同じで、特に交通量が多い交差点の場合、青信号だからといって、日本のように青になった瞬間に前に進んだ場合、高確率で自分の左側から車が突っ込んできます。
私は台湾に来た当初、この暗黙のルールを知らずに命を落としかけました。
青信号に変わってからも、しばらくは関係なしに車が突っ込んでくるので、慎重に左を見ながら進まなくてはなりません。
また、歩道の使い方も日本とは大きく異なります。
書いて字の如く、歩行者用の道のはずですが、台湾では関係なしに原付が通ります。
恐らく警察の罰則が緩いことからこのような自由なルールになっているのでしょう。
日本の警察は厳しすぎると思っていましたが、取り締まりが緩すぎるが故の悪い面を見てしまうと、一概に日本の警察の厳しさを批判できないなと思ってしまいます。
恐怖の路線バス
台湾に来た日本人が初めて路線バスに乗る際、いくつかの困惑するルールがあります。
台湾では路線バスが非常に発達しており、どこへ行くにも電車より安く(およそ60円ほどで乗れる)、非常に便利なのですが、最低限のルールを知っておかなければなりません。
まず、自分が乗るバスが来た場合は、バス停にいようと、必ず手を上げるなりして運転手に知らせなければなりません。さもなければバス停で待っていようと通過してしまいます。
そして、目的地で降りる際は、事前に席を立って出口ドア付近で待っておく必要があります。
日本の場合、バスが完全に止まるまでは安全のため席を立たないでくださいというのが普通だと思います。
しかし、台湾の場合はそれでは遅いのです。そんなことをしていたら降りないものだとみなされ発車してしまいます。
まだ完全に止まっていないのにも関わらずドアが開き始め、乗り降りが終わった瞬間に発車します。
これは本当に恐怖でしかありません。乗客にご高齢の人がいようと関係なし。
無論、運転手によっては非常に親切でゆったりと運転してくれる人が中にはいます。しかし、乱暴でせっかちな運転をするバスドライバーが台湾にはなんと多いことか。
これは慣れれば大したことはありませんが、最初に乗った時は衝撃を受けました。
これを台湾人に話すと、ベトナムとかはもっと酷いぞ!と言われます。
台湾人にとって比較する国がそういうレベルにあるので、恐らくこの先も改善することは難しいかと思います・・。この先初めて台湾に来られる日本人旅行者は、特に注意していただきたいです。
割り込み
これは日本でも同じことが言えるかもしれませんが、台湾の方が圧倒的に多いです。特に多いのが年配の人。
スーパーで列に並んでいた時、当たり前のように私の前に割り込みをしてくるおばさんや、地下鉄のMRTで我が物顔で前に入ってくるおばさん。(基本、おばさん笑)
日本人的な感覚からすると非常識といった感じですが、台湾に住んでいると「またか」といった感覚に陥ります。日本の基準を台湾で求めてしまうのはよくありませんが、日本の良さを知っているだけに台湾のマナーの悪さが目立ちます。
衛生面
Gさん
台湾は、特にゴキブリが多いです。外を歩いているときはもちろん、今まで4〜5回は家の中にも現れました。もちろん日本にもゴキブリはいますが、台湾では比較にならないほど多いです。恐らくエリアにもよるとは思いますが、私が住んでいたところは、スーパーに買い物に行く途中、今日は珍しく一度も遭遇しなかった。というレベルで目撃しました。
水道水
また、台湾の水道水は基本飲めません。というか、飲みません。台湾の水道管は総じて古く、衛生上みんな飲まないそうです。家では浄水器の使用か、ミネラルウォーターを使うのが基本です。しかし、屋台とかの料理は恐らく浄水器など使わずにそのまま水道水を使っているので、そういうことを気にしてしまうと、何も食べられません。(私は気にするので今は食べません・・・。)
トイレ
台湾のトイレは、いまだに使用済みの紙をゴミ箱で回収しているところがあります。ショッピングセンターなどではトイレに紙を流せるところが多いですが、まだまだ全てとは言えません。世界的に見れば日本のトイレは世界一位の機能と清潔さなので、この環境と比較してしまってはどこのトイレも劣ってしまいますが、日本の清潔さにはまだまだ到底及ばないのが台湾のトイレの現状です。
犬の糞
歩道を歩いているときにGの他に注意すべきなのが犬の糞です。野良犬が多いからなのか、そもそも始末するという意識が低いのかはわかりませんが、日本と比べてかなり多いです。
文化の違い
携帯のスピーカーで会話
これは理由はわかりませんが、特に年配者を中心にかなりの確率でスピーカーで会話をしています。トランシーバーと勘違いしているのか?っていうくらいトランシーバーの使い方をしています。笑
別に悪い面ではないと思うのですが、台湾では電車やバスの中でも電話は制限されていないので、これが日本人からするとうるさいんです。大きな声でしかもスピーカーで話すという・・謎な文化です。
食事中
これは全員ではないですが、日本と比較した場合に気になるのが「ゲップ」と「咀嚼音」です。全員でないと言いましたが、老若男女問わずかなり多いです。もちろん、私は台湾に住んでいるのでこの文化に文句を言うのは筋違いですが、「クッチャクッチャ」と音を立てながら好き放題のゲップ・・・まだ慣れない頃はこの文化にドン引きしました。
バスの座席
日本の場合、常識がある人であれば、車内が混んできたら通路側に座ってた人は窓際に座って席を空けるのが普通かと思います。台湾の場合、多くの人がなぜか頑なに移動しようとせず、座りたければその人を跨いで座ります。(笑)
密告文化
これは台湾の会社に勤めている人しかわからないと思いますが、この国では密告が本当に多いです。私の会社でも、密告によって多くの人が仕事をクビになったり、罰則を受けたりしました。なんでそんな仲間を売るような事をするのかは理解不能ですが、きっとこれも文化なのでしょう。例えば電車の優先席に若者が座っていると写真を撮られ、それがSNSに拡散されるということも以前にあったようです。正義感が強すぎるのか、日本で育った私には到底理解できませんが・・・。
以前に中国の気になる記事がありましたが、この記事のように台湾も閉鎖的な社会にならないようによう、願うところです。
しかし、やはり台湾は魅力的
今まで散々台湾を酷評してきましたが、比較対象を日本にした場合の話であって、世界的に見れば台湾より衛生面が悪くて物騒な国なんて山ほどあります。
逆に言えば、それほど日本という国が素晴らしいということだと思います。
交通の面は命に直結することなので特に注意が必要ですが、それ以外の面では「台湾」という国の文化を理解さえしていれば、マイナス面というほどでもないと思います。
何より、みんな優しく、日本が大好きで、治安が抜群にいい国。これだけでも台湾という国に住む価値はあると思います。
台湾にはこういった側面があるという事を理解しておくだけでも、ちょっとマイナスな面を見た時でも、これは「文化」なんだと理解でき、台湾を嫌いになるということはなくなるかと思います。
今は新型株の発生でまた旅行業界に暗雲が立ち込めてきていますが、この先以前のように自由な旅行が復活したときは、是非とも台湾に遊びにいらしてください。美味しい料理、優しい人々、南国のゆったりとした雰囲気、たまに見かけるG・・・・全てが魅力的な国です。
今回はかなり辛口に台湾のマイナス面を書いたつもりでしたがいかがだったでしょうか。
台湾LOVEすぎる方はこの記事を読んでいないことを願いますが、良い面だけでなく、悪い面を理解してこそ本当にその国を愛するということだと思います。
こうしてみると、改めて日本という国は素晴らしいなーと感じました。
早く海外旅行が復活して多くの日本人が台湾に遊びに来れる日を願っています!
では!
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